体験談とコラム

【体験談】結婚してはいけない男|恋愛感情を抱かないアロマンティックの話

こんにちは、れいかです。

皆さんは「アロマンテック」という言葉をご存知でしょうか?性欲はあるのに恋愛感情が湧かないセクシャリティを言います。

私は LGBTQなどの多様性のことはよく分かりません。

しかし「アロマンティック」の意味を知ったとき、ある疑問がクリアになりました。

それは、

セフレを作る、性風俗店に通う、とにかく下半身を満たしたい人が一向に結婚しない。恋愛が長続きしない。この人たちって何者?

というギモンについてです。

シンプルに「モテないからでしょ?お金がないからでしょ?」という印象になりがちですが、そうした一般論では片づけられない事情を持っている人がいます。

それが「アロマンティックである可能性」です。

40代で結婚しないし恋愛もしない。もしかしたら、彼に魅力が無いのではなく「恋愛感情が湧かない」のかもしれません。

今回は私の体験談「アロマンティックを明言した男性」の話をします。

恋愛感情を抱かない「アロマンティック」とB氏の苦悩

それにしても「アロマンティックの人」ってどんな思考を持っていると思いますか?

これは個々にタイプがありますのでコレだ!という答えはありませんが、私は3パターンを見てきました。

  • 恋愛感情が湧かないから恋愛をしていない
  • 結婚は契約だから恋愛は必要ないと豪語
  • 恋愛感情は無いが性欲旺盛

❶は言葉の通り。ところが「なのにモテてしまう人」がいます。友達感覚で交際は始まるものの、相手との温度差で関係が長続きしない傾向です。

❷がもしお金持ちだった場合、愛は必要ないと断言していますので「愛人枠、遊び枠」をそれぞれの契約別に女を作ります。

❸は恋愛駆け引きは面倒なので手っ取り早く風俗へ通ったり。ことの流れで交際も経験しますが「デキ婚」のパターンがあります。

ちなみにセクシャルマイノリティは精神障害や発達障害ではないので、医師の診断は無く、自認があるか?にかかっています。

今回は、自身のアロマンティック性を明言したB氏の話をしましょう。❸に該当します。

まず始めに、彼の人柄を書いておきますね。

B氏の事が嫌いだった

B氏は大人のお店のお客さんでした。

私 「はじめまして、れいかです。」

B氏 「うん、知ってる!」

声が大きく自信満々で、この場を仕切るのはオレ様だと言わんばかりの勢いがあります。

私 「あ、そうなんですね。あはは!」......クセが強そうだな。

すでに長いキャリアを持っていた私は多少のクセ持ちも「ふーん、なるほどこういうタイプね」くらいに流す事はできます。

しかし、B氏の次の一言で嫌いになりました。

「あ、俺シャワー浴びてきたからいい。」

これを言う人は、あらゆる点で相手女性を不愉快にさせることが予想されるからです。なので「もう会いたくないな。クレームが来ない最低限の接客で済ませよう」と考えました。

私は「シャワーは義務なの、行きましょう。」とリードを取ります。

ここは私の土俵だ。お前の好きにはさせない。

いや、ちょっとれいかさん、さすがにそこまで言うのは気が短いんじゃない?と感じた人もいるでしょう。

これは直感です。B氏から何かイレギュラーを感じたのです。一般論では当てはまらない「ナニカ」があると。

セクシャリティの事ではありません。それ以前に「ルール違反のリクエストをいくつも言ってくるだろう」という、総接客数1万人越えのインスピレーションです。

掃き溜めと吹き溜まり

案の定。B氏は「禁止されているリクエスト」を堂々と投げてきます。

「俺はこーなんだ、あーなんだ、だからコレなんだ。」

私は「だったらあなたが行くべきお店はココじゃないわ。」と言いたいのを我慢してマニュアルに則った接客をこなしました。

こういう人物はめんどくさいので余計なことは言わないに限るのです。とにかく発言を我慢しました。

とりあえずB氏はわがままでした。BGMが気に入らないと言ってはスマホに収められたお気に入りの洋楽を流し始めます。ちなみにシンディーローパーが中心。

天上のスピーカーから流れる有線の邦楽と、スマホから聞こえる80年代のアメリカヒットチャートが不協和音となって私をどんどん苛立たせます。

終始上から目線のエラそうな態度。声が大きい。上司の悪口。自分の価値が正義の全て。溜まったストレスをこの場を借りて吐き出すぜ!と言わんばかりのマシンガントークです。

私がこの業界のことを「掃き溜め」とか「人間の劣等な部分の吹き溜まり」と言っているのは、こうした人が多く利用しているからです。

週5回の歩く生殖器

B氏にはクレームが来ない程度の接客をしてさよならをしました。「もう指名すんなよ」と心の中で舌を出して......。

が、また来てしまったのです。

一体私の何が良かった?リクエストも色々と断り、浴びたくないシャワーにも連行した私の何が良かった?

実はB氏、週に5回ほど来店するクレイジーなお客だったのです。時には昼間に来て、夜にまた来て。噂によれば他の店も利用しているとか。

ここまで来店頻度が多いと「今日は久々にれいかでもいいか。」という日もあるわけです。

私はこんな人を「歩く生殖器、下半身お化け」と呼んでいます。

とはいえ、疑問は時間とお金の出所ですよね。

有名な外資系企業のサラリーマンとだけ言っておきましょう。そこは時間の融通が効いて、早朝に出勤して「皆んながおやつを食べそうな時間」に退勤も可能だとか?

あと、投資で儲かっているという話をしていて「自由に使えるお金がまだ3,000万円残っている。」と自慢していました。

なるほど、だからそんな遊び方ができるのか。

とはいえクレイジーですよね。羨ましいとも思えないし幸せそうにも思えない......。

《 余談:いちいち戦うな 》

余談ですが、「幸せそうに見えない」という言葉。これは「お金はあるけど愛がないおじさん」が大嫌いな言葉なんですよ。何度も実証済み。

私は「この金持ちのジジイ嫌いだ!」と思ったら、意地悪でわざと言ってやるんです。「あんまり幸せそうじゃないわね」って。

すると大体は「人に幸せの度合いを決められ言われは無い!」って怒るんですよね。

ダメですよ、怒っては。スルーしなきゃ。図星を言われて頭にきてるのが伝わってダサいですから。

「悪意のある言葉」は、相手を怒らせるためにわざと発せられることがあります。怒ってしまったら「相手の術中にはまっている証」。

ムカついた時は「あなた失礼なことを言いますね」と一言だけ置き土産を置いて立ち去りましょう。

その人との繋がりを即座にシャットアウトするのが一番スマートです。

大学在学中にパパになっていたエリートサラリーマン

話を戻しましょう。

ここまではB氏の人柄について書いておきました。ここからは少しずつ彼のアロマンティック性がにじみ出て来る話にシフトします。

そんなわけでB氏の来店頻度はクレージー級なので、NGを出さない限りまた指名されることがあったわけです。

そのB氏はこんな自慢話をよくしていました。

「俺は女性を星の数ほど知っている。」

ブフォッ!なんかカビ臭い言い回しですね。

星の数ってどれ程か知ってんのかい?と言う正論は置いといて「まぁ、あなたのような生き方をしていれば大袈裟でもないかもね。」と感じたものです。

とはいえ「業界女子ばっかりじゃん、普通の恋愛はどうしたよ?」というギモンが湧きますが、実は彼、結婚して子供が2人いたのです。素直に引きました。

B氏は45歳、上は23歳の息子さんだと言います。

ん?タイミング的に大学在学中に彼女が妊娠?社会人デビューの頃はすでにお父さん?さてはこの頃から歩く生殖器、もちろんデキ婚だろうというお節介は当たっていました。

それにしても自分の父親が週5で大人のお店に出入りするとかイヤだな......。下のお子さんは女の子で大学生ですし。

まぁとにかく「性欲旺盛で部類の女好き?」という印象ですよね。

しかし、単にそうではないのだとB氏のホンネ吐露は始まります。

彼氏なんか関係ないだろ?2人の話なんだから

出会って何回目だったでしょうか。また断るしかないリクエストを寄越してきました。

「今度さ、西伊豆に旅行行こうよ!夕日を見ながらの露天風呂だよ。サイコーに良い場所知ってるから!」

何でまたこんな突拍子もないことを言い出すんだ?この人は!

私は辟易とした口調で言います。

「イヤだってね、私カレシがいるんですよ。さすがにそれはね......。」

すると今回は様子が違いました。B氏の表情は、例えるなら七福神から閻魔に豹変した感じです。

「カレシ?関係ねえよ、だから何?俺はキミと伊豆に行きたいの、彼氏なんか関係ないだろ?2人の話なんだから。」

これは私にカレシがいる事への嫉妬でありません。私が既婚者だとしても子供がいたとしても、デートを断る理由にはならないと言うのがB氏の考え。

つまり相手の事情は関係ないということ。自分には無い感情ですから、相手を理解することも共感することも出来ないのです。

この人の場合は、セクシャリティ以前に「大切な何かが欠落している」一種の障害があるのではないのか?と感じたものです。

本来は「結婚しない40代」の立ち位置だった

B氏は続けます。

「俺さ、恋ってした事がないの。意味がわかんねえの。ドキドキするとか一回も経験ない。」

そんなことを言っている人が子供を2人作っている既婚者なのですから、意味がわからないのはこっちの方です。

「恋はした事がない。愛?何それ美味しいの?好きか嫌いかそれだけだ、やりたいかやりたくないか、それだけだ。」

B氏の口からハッキリ出てきた文言です。好き嫌いというのは、B氏の場合は「loveではなくlike」の世界線を言います。

ふむ、このまま黙っているのもお利口さんすぎると思い、少し聞いてみました。

「でも、結婚はするんだね。」

すると閻魔は急に普通の人間っぽい顔になって言いました。

「いやそれなんだけどね、あっちのお母さんに気に入られちゃってさ。結婚の話がどんどん進んじゃったの。」

なるほど、あちらのお母さんはB氏の口八丁と勤め先が気に入ったのかもしれませんね。

奥さんは同級生だと言いました。「彼のスペックならまあ良いか」と言う具合だったのでしょう。何せお腹には赤ちゃんがいたのですから。

ビジュアルは背が高く清潔感がある。20代前半だった当時も見栄えと将来性に文句なしだったと言えましょう。

結婚後のB氏はしっかり働き、どんどん稼ぐようになったようですが、激しい女遊びはやめられなかったようです。

冒頭では、世の中の「結婚しない男」には、恋愛感情が湧かない「アロマンティック」の人もいるだろうと言いました。

B氏は恋愛感情がないと言いながら性欲が依存状態にあり、デキ婚をした経緯があります。本来なら「結婚しない男」の立ち位置にいる人だったのでしょう。

共感も理解もできない言葉にストレス

「いやでも、それなりに愛はあったでしょ?」と突っ込まれそうですが、私も始めは「女の子の前だからカッコつけてそんな事を言っているのかも。」と、別の可能性も捨てませんでした。

しかし、関わるほどにやっぱり「恋愛感情不全」を感じてしまう人物だったのです。

昔は上司に連れられて銀座のクラブに通ってはホステスをお持ち帰りする日々だったそうです。しかし体調を壊してクラブ活動はドクターストップがかかり、代わりに性風俗の扉を開いたのだとか。

簡単に「西伊豆に行こう」と言い出す発想もクラブ時代から引き継がれたものでしょう。

しかし、この一見すると恋多き男がハッキリと「恋バナとやらを聞かされるとイラっとくる。」と冷たくあしらいます。

「理解も共感もできない言葉が世の中のあちこちに散らばっていてストレス。」と言うものでした。

そして性依存を疑うほど旺盛なのに恋愛感情が湧いた事がないという。

つまり「オレはアロマンティックだ」と明言していることと同義なのです。

《 注意 》

B氏はアロマンティックの特性とは別に「パワハラ気質」も兼ねていました。全ての人がこうした性質を持っていると思わないでくださいね。

お客様情報はダダ漏れ

当然ながらB氏は店の有名人です。何せ週5来店のお客さんですからね。

自分が接客に当たらなくても、マシンガントークのあの声はフロア中に響きます。ああ、今日も来てるねという感じ。

待機室では「ねぇBさんに付いた事ある?」「あるある、スタバの人ね。」といった会話が始まります。スタバの人というのは、来店時に必ずスタバのコーヒーを持参して一緒に飲む事がルーティーンだったからです。

そんな待機室で「れいかさんはBさんとデートしたことある?」と聞いてくる女の子がいました。

「行くわけないじゃん、だってあの人西伊豆に行こうなんて言い出すんだよ。」と笑い飛ばしました。

彼女は「え.......。」という浮かない反応の後、「私この前焼肉おごってもらいました。」と恥ずかしそうに答えます。

あいつと遊んだのか......。と嘲笑してしまいました。店は店外禁止だったからという理由もありますが「あいつなんかと?」という軽蔑も入っています。何せあのクセ強ですからNGを出す女の子も大量発生していたのです。

しかし、B氏をほんの少しだけ褒めてやろうと思いました。

焼肉は叙々苑なのか牛角なのか分かりませんが、西伊豆旅行とは格が違った事です。この子には肉を食べさせ、私には温泉旅行の提案。

と言うのも彼女はまだ19歳。私はアラサーでした。雰囲気や年代にあったエスコートをしたかったのでしょう。

愛は無いが出来る男ではある。

わたしの失言

それにしても恋はしないとはいえ、1ヶ月に20日も通えば「loveではなくともlike程度」のお気に入りはいそうなものです。

在籍嬢たちの話によれば、私と同じように満べんなく「月数回程度の指名」を受け、あとは新人を紹介されて入るといったペースでした。

結局オキニ嬢は謎のまま、半年ほど通いが続いたと思います。

という感じでお客の情報がダダ漏れの待機室。大人のお店で遊ぶ際には「女性同士の横のつながり」を懸念しましょう。現場の繋がりは無くてもネット掲示板というものもありますしね。

そんなことは知るよしもなかったのでしょうか。B氏は「久しぶり〜、会いたかったよ」という恋する乙女のようなフレーズを寄越してきます。

いつもなら「ありがとう」と受け流す私でしたが、生理前で機嫌が悪かった日がありました。

「ホントに会いたかった?昨日も来たんでしょ?会いたい子がいっぱいで忙しいねw。」と、一笑に付した事がありました。これは完全に私の失言。

この時のB氏は適当に笑って流してくれたのですが、店を出た後にクレームの電話を寄越してきたのです。

私は店長に呼び出され叱られてしまいました。

「Bさんから電話があったよ。『お前らが余計なことを言ったんだろ?』って怒られた。言葉には気をつけた方がいい。」というもの。

すみませんと言うしかありませんでした。あの人は疲れるな......。そろそろ私もNGにしようか、でもあの性格だ。突然の拒絶を知ってまた逆ギレしないとも限らない。

適当にやり過ごすか、少し考えようと思いました。

驚きもしないご報告

12月でした。ボーナスシーズンという業界の繁忙期が到来。

そういえばB氏の声が聞こえません。1ヶ月以上指名をもらっていませんし、どうやら最近は来店していないようです。

忙しいのだろうか?まあどうでもいい、最近声も聞こえず接客することもなく平和だったのでかえってありがたい。お店としては困るのでしょうけど。

そんなこんなで12月27日。この日付だけは覚えています。

珍しくB氏の来店、私を指名しました。相手は曲がりなりにもお客さんなのに「久々に何の用だ?」の気持ちがあります。

「実はさ、れいかさんに伝えたい事があって来たんだよ。」

まさか愛の告白でもあるまい。いったい何事?と、息を飲みました。

「オレ、離婚したんだよ。」

おっと、これは重大ニュースだ!......とは思いませんでした。どちらかというと「ほほぉ......。」という感じ。

「そっか〜、やっと別れたんだね。なんでいつまでも夫婦関係続けてるんだろう?って不思議だったんだよ。やっと自然な形になれたんだね!」

半ば「おめでとう」の意味を込めて言いました。これは悪意でありません。

B氏は曖昧な笑みをこぼしながら、ため息まじりに続けます。

「あっちはね、手取り35万あるから生きていけるし1人で大丈夫なんだって。」

私は「そうなんだね」の一言だけにしました。これ以上色々と言い続けたら逆ギレされそうなので。

上の息子さんは23歳で社会人、下の娘さんも大学生で成人。このタイミングを奥さんは待っていたのでしょうか。だからB氏を泳がせていたと。

世田谷の自宅は奥さんに譲って自分はもう引っ越しを済ませたと言います。なるほど、ひと段落着いたからまた遊びに来たというわけか。

その日はいつも通り接客を行い「良いお年を」と手を振ってサヨナラをしました。まぁ、また明日は他の女の子を指名して遊ぶんでしょうけど。

しかし、B氏の声が聞こえてくる日はありませんでした。

遠いところへ引っ越したのかな。でも心配はしません。名実共に自由になった彼は更に駆け回るのだろう。

結婚してはいけない男

年が明けてお正月気分が抜けた頃です。

店長に呼び出されました。
私また何かした?と浮かない気持ちで事務所へ行きます。

腕組みして丸椅子に座る店長がドスンと待っています。また顔が黒くなっている。

正月早々のサーフィンと、今どき流行らない日焼けサロンでそのビジュアルを維持する36歳。コイツもまたクセものでしたが話が脱線するのでやめておきます。

神妙な面持ちの店長が口を開きました。

「実はBさがさっき、店に10万貸してくれって来たんだよ。破産だか株で失敗したんだか よくわからんけど。」

なんですと?離婚話は意外だとは思いませんでしたがコレはインパクトがある。

店長は続けます。

「女の子にも借金の申し出された人がいるから気をつけて。絶対に貸さないで。」

意味がわかりませんでした。

オレには遊ぶお金が3,000万残っていると豪語し女遊びに明け暮れていた人が借金の申し出?しかも女の子にまで?

あのプライドが高いB氏の行く末だとは信じられません。バブル期でもないのに。

もしかして、女あそびも財力があることで目を瞑っていた奥さんは、これを理由に堪忍袋の尾が切れ切たというわけでしょうか?いよいよ夫婦でいる理由は無いと?

しかも丁度子供2人が成人したタイミング。リズム良く別れる事ができると踏んだのかもしれません。

よく借金や事業の失敗を理由に離婚をする夫婦がいますが、ずっと不思議でした。

そんな時こそ手を取り合って人生をやり直しましょうと言えるのが夫婦なのではないのか?

恋をしなかったどころか、愛も育たなかった夫婦ってこんな時に脆いんだなと感じました。

あらためて思います。本来の彼は「結婚しない男」。もっと言えば「結婚してはいけないタイプ」だったのです。

アロマンティックの苦悩

自分は恋愛感情が湧かない、だから結婚しないのだと。それならその方が良いのです。自分に「恋する思い」という経験がなければ、相手の感情に共感することが難しくなってしまいます。

また、恋愛感情が無いのに過剰な性欲だけが残されている場合、B氏のように女性の下半身だけを追うようになります。

そしてもう一つ。実はB氏、アロマンティックに悩んでいたのでは?という一つの考察も出来上がりました。

恋愛感情を知りたい、人に恋をする心理を体験したい。だから多くの女性を追いかけていたのではないでしょうか?

少しでも楽しい気分になって「これは恋か?」と期待しては「やっぱり違う」と落胆する。

出口の見えない堂々巡り。まだ見ぬ恋愛感情に辿り着くために、必死にもがいていたのではないでしょうか?

最近になってやっと、セクシャリティには多様性があるということが認知されるようになりました。当事者は「自分のセクシャリティを自認」することで、思考の着地点が分かるようになります。

もしB氏が今、アロマンティックという言葉を知っているとしたら彼の心は安らいでいるかもしれません。見えないゴールに悶えることもなくなり、女遊び一つにしても納得して楽しめるのではないでしょうか?

the end......

最後までありがとうございました。

この記事を書いている私は、「大人のお店のキャスト」として13年間、総接客数15,000人のキャリアを積み上げ、Kindle本の執筆も行いました。

というわけで本サイトで語る内容は、実際に私が多くの体験から得た「生きた答え」をアウトプットしています。

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より良い人生を、れいかより。

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